稲門祭2019に参加しました

 

LGBT稲門会では、例年稲門祭で特製Tシャツを販売したり、Instagramを模したフォトフレームなどを使って稲門会に遊びに来てくれた人と記念写真を撮ることなどを通して、

LGBT稲門会の活動や早稲田大学におけるLGBTへの支援活動を積極的に広報してきました。

 

そして、今年のLGBT稲門会は少し趣向を凝らし、毎年実施している事以外にも様々なことにチャレンジしてみました!その事について、今回は紹介します。

 

今年実施した新たなチャレンジは「LGBTに関するクイズ」と「街頭アンケート」、そして「LGBT関連書籍ライブラリー」です。

 

LGBTに関するクイズ」は、稲門会メンバーが頭をひねり皆で考え出したクイズです。

例えば、「LGBTは、4つの単語の頭文字です。その4つの単語は?」といった初心者向けのクイズから「同性パートナーシップ条例を施行している自治体の数は?」といった最近ニュースで取り上げられている時事問題に絡めたクイズを出題しました。

 

「街頭アンケート」は、稲門祭に遊びに来た人達や参加者に声をかけてLGBT関連のアンケートに答えてもらうものです。

 

例えば、私が問いかけたアンケートの質問は「LGBT関連のドラマや映画を観たことがありますか?」というもの。

 

実はコレ、私が想定していた以上に「YESと答えてくれた人が沢山いたのです!

 

「例えば、何を観たことありますか?」と尋ねると、

「おっさんずラブ」や「ボヘミアンラプソディー」など最近ヒットした大人気ドラマや映画の名前を出してくれました。また、少し年齢層が上がると「リリィのすべて」など著名なイギリス映画の名前をあげて下さった人も。

 

率直に、メディアのもつ影響力の強さを実感して「すごいなあ」と言葉を漏らしてしまいました。

 

一方で、他のメンバーは別のアンケート結果を見て、「最近メディアで取り上げられているから、一般的知名度も高いかと思っていたけれどそうじゃないんだ」と驚きの声をあげていました。

 

 

そして、次に私達がチャレンジしたのは「LGBT関連書籍のライブラリー」です。稲門会のメンバーが持っている私物のLGBT連の書籍を持ち寄り、ブースの一部をライブラリーにしました。

 

実はコレ、最初は中々稲門祭に遊びに来てくれた人達に手を取ってもらえず、「あれれ、どうしよう」と頭を悩ませていました。

そこで、機転を利かせてくせたメンバーの1人が、ブースの一角を「休憩場所」にしてジュースなどを置き、LGBTに関連した絵本などを並べてくれました。

 

そして、ブースを飾った沢山の風船と、メンバーが持ってきてくれた沢山のレインボー色のシールを使って、子供連れファミリーに積極的に声をかけていったのです。

 

すると、小さな子供たちが興味津々に絵本に手を取ってくれるじゃありませんか!

 

中には絵本を読み終わった後、「色んな人がいるんだあ〜!」と言ってくれた子もいました。

 

11人、絵本を読む姿はとても真剣。

その絵本には、オス同士のペンギンカップルが子育てをするお話や、王子様がようやく自分の運命の相手である王子様と出会って2人の王様として幸せに暮らすお話などが描かれています。

 

子供たちが目の前でその絵本を真剣に読んでくれている姿を見て、

なんだか気持ちが温かくなりました。

 

子供たちに、実はセクシュアリティってこんなにも多様なんだよということを少しでも知ってもらえたら。

そして、少しでも興味をもって、理解をして、お互いに尊重する大事さを学んでくれたら。

未来は、かれらがもっと明るいものにしてくれるんじゃないかなと思いました。

 

また同時に、

私たちがこうして小さな事を積み重ねていくことが誰かにとっての「救い」となり、それがまた未来への明るい灯火を点けることになるのではないかとも思いました。

 

というような形で、2019年度の稲門祭は無事に幕を閉じました。今年度の経験や反省を踏まえて、メンバー同士で力を合わせ来年の稲門祭に向けて頑張っていきたいと思います。